ビッグボーナス2

今年のNHK紅白歌合戦の司会が仲間由紀恵さんと山本耕史くんに決まったそうです。なんてこった。年末にこんな大きな罠、否ご褒美が。


山本くん。そんな大役もきっとまた、いつもどおりそつなく隙なく突然のアドリブにも変幻自在の対応を見せ徹頭徹尾完璧にやりこなして、例によってベテラン勢とか年長者とかまあ実名をあげれば今回はみのもんた氏なんかに、あからさまに疎まれちゃうんだろうなー。ああー。


先日TBSのフレンドパークに上原多香子ちゃん(美)と出演した時も、彼のあまりのそつのなさに、みるみる反応が悪くなっていく支配人と副支配人。
大人げない!と責めるべきはどちらに対してか。山本くんももう29歳だしなあ。肌年齢は8歳くらいだけど。



そんな山本くんとの出会いというか、私が生の彼を初めて見たのはもう10年近く前。『RENT』というブロードウェーミュージカルの舞台ででした。山本くんはマークという名の狂言回しの役どころ。
私も共に行ったひろのんたんも、当初の目当てはロジャー役の宇都宮隆氏だったんですが、前半終わって休憩時間になった途端、
「あのマークは誰!?!」
と騒然。山本耕史?聞いたことある!一つ屋根の下で車椅子乗ってた子!?知らん!わからん!…みたいな。


山本くんは、自分で
「僕は勉強以外は何でもできるんですよ」
と言っちゃうような人です。そして実際そうです。『RENT』以来、私は何作も彼が出た舞台を見ました。彼はどんな内容のどんな役でも、実にそつなく上手に演じこなしていました。
驚きました。山本くんのすごさに。


そして、あのマークという役が、山本くんにとってどれほどのものだったかを、今更ながら思い知った気がしました。


あれだけの才能をもった彼が、舞台役者としての自分の力、全てを出し切ってなお、
芝居の神様に、奇跡を祈るというか、今これ以上の力が欲しいと切に願いながら演じているように見える、
そんな姿の彼を、私は残念ながら、この『RENT』でしか見たことがありません。


山本耕史のマークはそれほどすごい。


だから再演してください日本版『RENT』。お願いします本当に。


とりあえず紅白の司会の衣装、山本くんはメガネとマフラー装着を希望。