Book Baton

回して頂きました。id:bootleg05さんから。わーい。
どうやら Novels BatonComic Baton と、小説専用、漫画専用と分かれてあるらしいのですが、Book Baton は本総括でいいようなので、雑誌以外全てひっくるめて答えます。


1:持っている本の冊数
現在の自宅にあるのは、漫画、文庫、ハードカバーでおそらく600冊くらい
で、漫画とその他の比率がおそらく1:3くらいですね。
実家を出るとき結構な量の本を処分しました。かなり思い切って。それでもどうにも踏ん切れなくて、まだ相当量、実家に置かせてもらっているしまつ。
漫画に関しては、『リングにかけろ』とか『ガラスの仮面』とか、コミック版で持っているせいで冊数がかさむ、というのが敗因(?)ではあります。



2:今読みかけの本 or 読もうと思っている本
今読んでいる途中なのは痴人の愛

痴人の愛 (新潮文庫)

痴人の愛 (新潮文庫)


先日『細雪』に何年かぶりにチャレンジしたら(数年前は読了せず挫折)、あんまり面白くって泣きそうでした。いったいどうした、というくらい面白く感じました。ああ、年をとったのかにゃー。
ちなみに谷崎では『陰翳礼讃』がイチオシです。



3:最後に買った本(既読、未読問わず)
『東京小説』 野坂昭如 著(講談社文芸文庫
はまぞうにありませんでした。
この方の文体、というか文章が滅茶苦茶好きです。涙が出ます。




4:特別な思い入れのある本、心に残っている本5冊(まで)
・『異邦人』

異邦人 (新潮文庫)

異邦人 (新潮文庫)

何を今更私ごときが言う必要があるでしょうか。この本に出会わなかったら、私は、わたしは。
ちなみに私が所蔵しているのも新潮文庫版ですが、カバーがこれ以前のものです。


・『愛人』

愛人 ラマン (河出文庫)

愛人 ラマン (河出文庫)

文章を書く上で、おそらく最も影響を受けた作品だという気がします。映画にもなったのでストーリーについてはご存じの方も多いと思いますが、私にとってこの物語自体はもとより、原作の、邦訳文の美しさは比類がないというくらいです。


・『鳳仙花』

鳳仙花 (新潮文庫)

鳳仙花 (新潮文庫)

大好きな作品が数ある中上健次の小説の中で、これが一番好き。
中上健次って、野に咲く一輪の花に神を描ける人なんだと、
私はこの作品を読んでやっと、そのことに気付くに至りました。鈍。


・『大聖堂』

大聖堂 THE COMPLETE WORKS OF RAYMOND CARVER〈3〉

大聖堂 THE COMPLETE WORKS OF RAYMOND CARVER〈3〉

村上春樹が訳していなかったら、この作家の作品を手に取ることはなかっただろうと思うと、ガクガクブルブルです。そして村上春樹の訳だからこそ、のエントリーでもあります。
短編集を三冊ほど持っていますが、これが一番。表題作は、他を読まずともこれだけは、な超一級の短編小説。


・『一条の光/天井から降る哀しい音』

一条の光・天井から降る哀しい音 (講談社文芸文庫)

一条の光・天井から降る哀しい音 (講談社文芸文庫)

こんなに悲しく切なく苦しい小説は初めて読んだ、というくらい、連作中の『どんなご縁で』という作品には、泣かされました。タイトルの意味を知ったときには、立ち上がれませんでした。


本、となると難しいですね。短編一作とかなら、C・ブコウスキーの『町でいちばんの美女』とかカミュの『不貞』、宮尾登美子の『金魚』は絶対外せないんですが。あ、カーヴァーの『ダンスしないか?』も。




5:バトンを回す1〜5人
えーと、先日サッカーバトンを回した方々の回答にはやはり興味がありますが、気が向いたら答えて、くらいのお願いにとどめておきます。あと、華琳たん、もしよかったらこっそり教えて!