字数制限くらったっぽいので昨日の続き。

とりあえず吉右衛門さまです。これでもかと満喫いたしました。
この方の前に私の稚拙な褒め言葉を並べるなんて厭なので、どれほど素敵だったかは皆様のご想像にお任せします。個人的には前半の、女の色香に迷ってほにゃほにゃしている吉右衛門さまがすきー。


染五郎に「萌えー」。
主人(吉右衛門さま)のていたらくを嘆き、やきもきしてばかりの染五郎
ほっぺぷーってなんだ。ほっぺ膨らましすぎだろう。筋書の写真もぷー姿ですよ。可愛すぎてまいっちんぐですよ。
最後までひたすら主人のことを思う彼の、退場の場面は、本気で落涙ものでした。


しかし今日一番の衝撃は仁左衛門さまでした。
水道管が破裂したみたいに色気が噴出してました。しかも絶え間なく。もう全身、甘露をかぶったみたいな気分でした。なんというかっこよさ。あの御歳で、あの姿の美しさは…。
色男とは、まさに、まさにこの方のためにある言葉だよねママン。
吉右衛門さまのもつ男の色気とは、主原料が違うというか。
仁左衛門さまの芝居は以前にも生で見たことがあったのに、今回は役柄のせいか、それとも前回は私がよく見ていなかったのか…。
なにしろ、のっけから度肝を抜かれました。


序幕、芸者小万(実は自分の女房)を店に送るため、二人で小舟に乗り、櫂をもつ仁左衛門さま。
自分のせいで女房を芸者にしたくせに、これからの女房と客との逢瀬を思うと、やはり嫉妬せずにはいられない。
しかし言葉でなじりあううちに、なんとなく乙な気分になってくる二人。ここは夜の川、月も隠れ、小舟の上の二人を見咎める者はなし。
ちょいとしっぽりいこうかねと、仁左衛門さま、小万(時蔵)をくるりと抱えて小舟の上に横臥するんですが。


その色っぽさたるや。


十八歳未満のお客様はただちにロビーに避難しろ(もはや命令形)と思いました。


あれを玉三郎とやられた日にゃあ俺は死んでたね。ああ、死んでたよ。だが何とか生き延びた。いや、幸運にも、なんて思っちゃいねえよ。もしも、もしも20年前のあの場に居合わせることができるってんなら、俺は今すぐ命を捨てて駆けつけるぜ。(何故かハードボイルド調)


帰宅したら一目散に仁左衛門さまの正確な御歳を調べなくてはと思っていたんですが、場面場面を思い出すだに恐ろしくて、いまだにぐぐる勇気が湧いてきません。
どうしよう。